赤い(緋)もうせんと金屏風のお飾りは、お雛様の意味合いとともに流行に左右されない不動のスタイルです。最近では、すっかり豪華な家具調セットに押され懐かしい印象になりましたが、まだまだ根強い人気があります。
古いスタイル?
おしゃれじゃないし、
私の部屋には似合わないかも…。
流行のない伝統スタイルですが…。
シンプルで品の良いお飾りです。
どんな特徴があるのか、ご紹介いたしますね!
伝統飾りをおススメする理由5点
主役の「おひなさま」が引き立つ
日本古来の美的感性を表現しています。
“豪華”というよりは、おひな様主体の“品格”あるお飾りです。
建築や絵画・食の世界においても、西洋の「足し算」に対し、日本は「引き算」の美学を文化にもつと言われます。つまり、余分なものを無くすことで、よりそれらの真価を見出そうとします。
それは、静寂さの中に深奥な美を感じとる「侘び・寂び」や趣のある余情を残す「余白の美」など、日本古来の美意識に通ずるものです。
屏風の絵柄や造花などの華やかさに目を奪われず、主役である雛人形の真の美しさを存分に堪能できるスタイルです。
「おひなさま」本来の意味がある
「赤いもうせん(布)」にはどんな願いがあるの?
古来、「赤色」は万物を浄化する太陽の色とされ災厄を防ぐ色とされました。神社などの建物に使われるのもそのためです。つまり、魔除けを意味します。病気や災害のような悪いことが起きないようにと慶事で使われる色です。それは、無事の成長を願う「おひなさま」飾りも同じ考えからです。
「金屏風」にはどのような願いがあるの?
金色は永遠の輝きを意味します。おひな様はお嬢様の嫁ぐ姿を模るとされ、お子様の将来を明るく照らすものにたとえ表現されています。
美しく、華やかな見栄え
六曲や八曲の金屏風は、その乱反射によりおひな様を、さらに美しく華やかに照らす効果があります。
また、「金色」や「赤色」は日常のお部屋には、あまり無い色目なので女の子の「おまつり」にはふさわしい華やかな空間を演出してくれます。
省コスト、省スペース!
お道具を最小限に留めることでコストを抑えることができ、主役であるお人形のグレードアップが図りやすいのも魅力です。 そのうえ、飾りつけの手間や収納スペースも少なく永年の管理がしやすいのもメリットです。
シンプルだから適応できること
お手持ちのタペストリーや生け花を添えるなど、アイデア次第で素敵な空間づくりができるため「和室」「洋室」ともに飾る場所を選びません。また、お子さまの成長による感性の変化にも、末永く適応できるのも大きな魅力です。
人形主体の、コンパクト飾り
シンプルな「逸品飾り」はいかがですか?
飾る場所がないからと、あきらめていませんか?
画像は、省スペースでご予算的にもお得な飾り方の一例です。 タンスやボードの上に緋毛せんを敷きお雛さまをお飾りします。ぼんぼりや屏風・台などをご用意せず、主役である「人形」本位のシンプルなお飾りです。ちょっとお庭の花を添えたり、お手持ちのタペストリーで素敵にアレンジされてもよろしいでしょう。もちろん、あとで屏風や飾り台などを購入することも可能ですのでご相談下さい。