端午の節句のころになると、悠々と泳ぐ鯉のぼりが美しい新緑に映え、おもわず心が浮き立ちます。新しい鯉のぼりを見ては「男の子が生まれたのだなぁ」と喜ばしい気持ちになるものです。
屋根より高い鯉のぼり~♪
そういうけど、
大きいのは無理です…。
たしかに、小さくなりましたね…。
各種・各サイズ揃えていますので、ご安心ください!
サイズは、どのくらいが多いですか?
ベランダ用で吹流しの長さが1.5m、お庭用ですと5m前後です。
ご予算的には、ベランダ用が4~5万円で、お庭用はポール含め20万円前後からです。(※地域性あり)
納期は?
ベランダ用は、すぐお渡しできます。
ただ、家紋をお入れする場合はお庭用と同じで、10日前後かかります。
君は、龍になれるか!!
中国の故事に「黄河上流に龍門という滝のような急流があり、それを登ることのできた鯉だけが龍になった」とあります。人生の流れの中で遭遇する難関をその鯉のように突破して出世、成功することを意味しているのです。
この「登竜門」のいわれから「鯉のぼり」を揚げお子様の将来の立身出世を願うようになったのは江戸時代からのことです。また、天の神様にお守りして頂くための目印として揚げ始めたという説もあります。
天の神様ではなくとも、鯉のぼりが揚がっていると「男の子が産まれたのだなぁ」と微笑ましく思ったり、眩しい緑の季節、さわやかな薫風にのって悠々と泳ぐ鯉のぼりは、周りで眺める者の気持ちをなごませるものでもあります。
「外飾り」と「内飾り」どちらがいいの?
立身出世の「鯉のぼり」と健康祈願の「鎧・兜」飾り、どちらを選ぼうかと悩んだ時は、本来は双方とも違う意味合いなので、どちらも飾るのが望ましいのですが、ご予算やスペースの問題でどちらか一つになる場合も増えてまいりました。
もちろん、両方ともお求めする方も多いのですが、その場合は予算の中でどのように配分するかを決めるか、または母方、父方両家がそれぞれのものを用意するなど最近は様々です。地方によりどちらをメインにするかは若干異なります。土地の風習を尊重しながら、その中でそれぞれのご家庭にふさわしい飾り方を工夫してよいのではないでしょうか。
「鯉のぼり」を揚げてみましょう!!
素材感を直に触れてご確認ください。
大空を悠々と泳ぎ、かつ、目立たないと意味のない“鯉のぼり”は、「素材の軽さ」「しなやかな質感」「発色力の良さ」がポイントになります。同じポリエステル素材でも、ゴワついて重みがあり風受けしにくいタイプもかなりあります。こればかりは、表示素材は同じでも実際手に取り確認しなければわかりません。
「ご予算」と「大きさ」と「素材」の関係
鯉のぼりの素材は大きく分けて、従来からある「ナイロン」と新素材の「ポリエステル」の二つです。
「ナイロン」素材よりも「ポリエステル」素材のほうが発色が美しく、長年の退色も少ないため、最近では主流となりました。 また、ポリエステルはナイロンのようにゴワゴワ感がなくシルキーな感触で風受けがよいため、悠々としたなめらかな泳ぎが特徴でもあります。
ただし、ポリエステルの方がお値段はお高くサイズが大きくなれば当然の事ながらお値段も比例して高くなります。つまり、ご予算で決めるか、大きさで決めるかと言うことです。
▼例えば、同じご予算で考えた場合は・・・。
A.土地が広く、大きい鯉のぼりじゃないと目立たない!
→ナイロン素材がおすすめです。とにかく大きければ光沢感や発色感など関係なしに目立つこと間違いなし。勇壮に泳ぐ大きな「鯉のぼり」は圧巻、自慢できます!
(残念ながら、最近はナイロン鯉はほとんどでなくなりました。コンパクトでも発色力のあるポリエステル素材がおすすめです。)
B.住宅街で狭いけど、美しく目立つ鯉のぼりがほしい!
→ポリエステル素材は「ベランダ用」の1.2mからあります。狭いお庭なら3~4mのガーデンセットもいいでしょう。小さくてもとにかく目が覚めるほど色鮮やかで悠々と泳ぐ「鯉のぼり」は存在感あります!
(※鯉のぼりのみの購入の例で、ポールは別売です)
「鯉のぼりのサイズ」と「土地の広さ」
ベランダセットには一番長い鯉(吹き流しと黒鯉)が1.2m、1.5m、2mサイズのものがありますが、こちらはお手軽に揚がるようにセットされていますので、ここではお庭に揚げる場合を説明します。
まずは、周りに電線、樹木、住宅など障害となるものがないかを確認して下さい。目安としては、揚げようとしている鯉のぼりのサイズより立地場所の半径が最低でも1m以上の余裕があることです。例えば、7m長さの鯉のぼりを揚げるのならば、半径8m以上のスペースが必要になります。
意外と多いのが、アルミポールや杉竿を持ち込むための土地の確保ができなかったりすることです。7mの鯉のぼりだからと揚げる空中の広さばかりを考えていると失敗します。7mの鯉のぼりを揚げる場合はその約2倍のポールの長さ14mが必要になります。空中は余裕があっても下の方は家や木が邪魔になることが多いようです。また、家の方向にポールを倒さないと建てられないなど、杭の向きもよく考えて施工してください。
コンクリートが固まってしまってからでは遅いので・・・。
「アルミポール」と「杉竿」どっち?
風力の関係上、8mセット以上の鯉のぼりには強度のある杉竿をおすすめします。7m以下のセットであればアルミポールでも大丈夫です。竿の長さは、鯉のぼりの長さの約2倍必要です。つまり、5mセットの鯉のぼりなら10mのポールが必要となります。立地場所の風受けの程度や鯉のぼりの大きさから強度を考え種類を選びます。従来のアルミポールは張り綱(地面にポールを固定)を高い位置に使用するものが多く、鯉がからむなどのトラブルも多くありました。しかし、最近は鯉がからみついても容易に外せるように、綱を地面から2mくらいのところに張るダブルパイルと呼ばれる頑強な杭の普及によりトラブルも少なくなりました。しかも、鯉を揚げる時期により、杭を地面から抜き差しできるようなタイプが増えましたので管理面でも楽です。杉竿でもアルミポール(サイズによる)でもコンクリートや機材などを使用することがありますので業者に頼むのかお客様自身で施工できるのかどうかも考慮してください。矢車の組み立てには時間がかかります、事前に組み上げておきましょう。
何匹にしよう?セットの表示がわからない…。
メーカーによっても違いますが、庭に揚げる鯉のぼりセットは3m~12mまであります。一般的に「7mの8点セット」、「7mの6点セット」などと表示されています。例えば、「7mの6点セット」だと(①吹き流し7m②黒鯉7m③赤鯉6m④青鯉5m⑤矢車⑥滑車付きロープ)というサイズと色並びと付属内容(6点)になります。
色並びですが、黒鯉(お父さん)・赤鯉(お母さん)・青鯉(僕の鯉)となるわけで、「吹き流し」と「鯉のぼり三匹」が基本的なスタイルです。「8点セット」とは「6点セット」に小さな鯉のぼりが2匹足されます。つまり、(①吹き流し7m②黒鯉7m③赤鯉6m④青鯉5m⑤橙鯉4m⑥緑鯉3m⑦矢車⑧滑車付きロープ)です。基本色の鯉(黒・赤・青)より小さいサイズはメーカーにより緑色・橙色・紫色・ピンク系など様々です。
多ければ多いほど圧巻ですが、ご予算やポールの強度を考えながら追加していくのが良いと思います。弟や妹が生まれた時に追加する方も多いです。鯉のぼりのフルセットを求めたからとすぐ揚げられるわけではありません。ほとんどのお店ではボールは別売りになっています。やはり、ご予算の配分は忘れずにお願いいたします。
鯉のぼり派? のぼり旗派?
スタイルを考えてみましょう。江戸町民のアイデアから生まれた鯉のぼりか?武家社会のなごりを継ぐ幟旗(のぼりばた)か?鯉のぼりが多い場所、幟旗が多い場所それぞれかなりの地域性があります。「男の子が産まれましたよ」と知らしめるための目印とするならば目立たなくては意味がありません。鯉のぼりが多い地域に思いっきり大きな武者幟旗を数本でも揚げたなら、それはそれは人目をひくことでしょう。または、その逆でも同じです。しかし地域の風習を大切にしたいなら無難なせんで決めてみましょう。幟旗を何本も揚げる場合はべつとして、立地場所の広さは幟旗の方が少なくてすみます。悠々と泳ぐ鯉のぼりにほのぼのと春を感じたいのか、シンプルでかっこいい武者幟旗で目立ってみたいのか・・・。どちらにせよ、洗濯物と同じで雨風の日は揚げない、朝揚げて夕方近くになったら降ろすことです。特に、強風になりそうな時は揚げないことです、竿が折れたりする大きな危険も。お出掛けする日は、ご注意を!
チャンス! 家紋を知っておこう!!
「吹き流し」や「幟旗」にはかっこよく家紋を入れきめたいものです。家紋は自分の家や名字を表わす紋章として生まれました。現代の世、どのくらいの方がご自分の「家紋」をご存じでしょう。家紋を知ることは家のルーツを知る鍵でもあります。ずっと先代から大切に守り継いできた「家紋」を次世代のお子様にも伝えていきたいものです。この際だから、しっかり覚えておきましょう。知らなくても何の支障もないものですから全く興味のない方も多いのでしょうが、調べたくともその術が分からない方も多いようです。そんな時は、「可愛い子供が産まれました、どうぞお守り下さい」とご報告がてらにお墓参りをして下さい。墓石には必ず「家紋」が刻まれているはず。ご先祖様もさぞかし喜ばれることでしょう!